日本で詐欺・フィッシングを避ける:偽SMS・電話・不在通知の手口
更新: 2026-09-04
すぐに知りたい方へ

日本で新生活を始めた方をねらう詐欺の多くは、いつもどおりに見えるSMSや電話として静かに届きます。よくあるのは、偽の不在通知SMS、銀行や決済アプリをかたるメッセージ、そして急な「トラブル」をでっち上げる電話です。手口の形さえ知っておけば、どれも決して見破れないものではありません。
身を守るいちばんの習慣はシンプルです。心当たりのないメッセージのリンクは開かない、指示にも従わない。そして電話で言われたからといって、お金を動かしたり番号を読み上げたりしない。かわりに、公式アプリやサイトを自分から開いて確認します。その「ひと呼吸」だけで、以下のほとんどは防げます。
偽の不在通知SMS
とてもよくあるのが、「荷物をお届けできませんでした」と告げ、「再配達の手続き」や「住所の確認」のためにリンクを開かせようとするメッセージです。郵便や宅配会社の名前をかたることもあり、リンク先はそっくりに作られた偽ページで、ログイン情報やカード情報を抜き取ったり、アプリのインストールをうながしたりします。
日本の宅配は、不在時にはポストへ紙の不在票を入れ、再配達は各社の公式アプリや不在票に印刷された番号から手続きできます。配送SMSにリンクが含まれていたら、そのリンク自体を注意のサインと考えてください。タップせず、宅配会社の再配達ページを自分で調べて開きましょう。
銀行・決済をかたるメッセージ
もう一つの波は、銀行・カード会社・税務署・決済アプリになりすますものです。「口座がロックされました」「支払いに失敗しました」「還付金があります」と告げ、「確認のため」にリンクへ誘導します。そのページはロゴまで本物そっくりに作られていることがあります。
日本の銀行や決済サービスが、SMSやメールのリンクからパスワード・カード番号・ワンタイムコードの入力を求めることはありません。迷ったらメッセージを閉じ、すでに使っているアプリを開くか、カード裏面の番号に電話しましょう。本当に用件があるなら、いつもの方法でログインしてもちゃんと残っています。
電話をつかった詐欺
声で近づいてくる詐欺もあります。宅配会社・役所・カード会社、時には困っている親族を名乗り、あなたが考える前に動くよう「急がせる」ことが狙いです。「お金を返します」とATMへ誘導する還付金詐欺は典型で、制度に不慣れな住民をとくにねらいます。
本物の機関が、電話で現金を引き出させたり、プリペイドのギフトカードを買わせたり、番号を読み上げさせたりすることはありません。電話で急かされたり怖くなったりしたら、その感覚こそが手がかりです。いったん切って深呼吸し、自分で調べた番号にかけ直しましょう。
見分け方のコツ
危険のサインはいつも似ています。心当たりのないリンク付きメッセージ、すぐ行動するよう迫る圧力、パスワードやカード番号・確認コードを求める要求、そして少し不自然な差出人アドレスやウェブアドレス。ぎこちない、機械翻訳のような日本語や、会社の本当のドメインと一致しないリンクも手がかりになります。
すべての詐欺を一目で見抜く必要はありません。守るべきルールはひとつだけです。タップ・支払い・情報を伝えるより前に、すでに信頼できる経路——公式アプリ、ブックマークしたサイト、印刷された問い合わせ番号——で確かめること。
相談先・通報先
お金を渡してしまった、情報を伝えてしまった場合は、すぐに銀行やカード会社に連絡し、口座の停止や監視を依頼してください。日本では消費者ホットライン「188」で相談でき、緊急でない警察への相談は「#9110」が使えます。緊急時は「110」で警察につながります。
証拠を残しておくと役立ちます。メッセージのスクリーンショット、差出人の番号やアドレス、そして(タップせずに控えた)リンクなどです。フィッシングを通報することは他の人を守ることにもつながり、多くの銀行やサービスには不審なメッセージを転送するための専用窓口があります。
番号を持つことも安全のうち
こうした詐欺のほとんどは、あなたの日本の電話番号あてのSMSや電話として届きます。だからこそ、その番号がどう使われ、どう悪用されうるかを知っておくことは、この国で落ち着いて暮らすことの一部です。自分の番号とデータ通信を早めに用意すれば、借り物や使い捨ての回線に頼らず、銀行・配送・毎日の生活のための安定した連絡先を持てます。
携帯の契約には在留カードが必要で、これは入国後に発行されるため、申し込みは到着してからになります(渡航前にはできません)。eSIMなら、店舗に行かなくても当日およそ15分で開通できます。きちんとサポートのある本物の回線なら、何かおかしいと感じたときに頼れる相手がいます。使い捨ての番号よりずっと安心です。


