日本の家にお呼ばれしたら:玄関マナー・スリッパ・手みやげの持ち方
更新: 2026-09-10
まず結論

日本で家に招かれるのは、少し親密でとてもうれしい出来事です。マナーは見た目よりずっと簡単。玄関で靴を脱ぐ、ちょっとした手みやげを持っていく、ドアで気持ちよくあいさつする、中に入ったらホストに合わせる、帰るときにきちんとお礼を言う——この五つを笑顔でできれば、あなたはすてきなお客さまです。
玄関で:「おじゃまします」
玄関には一段低くなった「たたき」の部分があり、靴はここで必ず脱ぎます。低い場所で靴を脱いでから、一段上がった床へ。靴のまま上がってしまわないよう気をつけて。ほんの小さなことですが、ホストはよく見ているものです。
上がるときには、そっと「おじゃまします」と言うのが定番です。脱いだ靴はつま先をドアの方へ向けて、端にそろえて置く人も多いです。そうすると帰るときにすっと履けます。完璧でなくて大丈夫、そろっていればじゅうぶんです。
スリッパ、そしてトイレ専用スリッパ
玄関には来客用のスリッパが用意されていることがよくあります。家の中を歩くときは履いてかまいませんが、畳の部屋に入る前には脱ぎましょう。畳(わらを織った床材)の上は靴下か素足で歩くもので、スリッパは履きません。
初めての人がいちばん驚くのがこれ。多くの家では、トイレ専用のスリッパがトイレの中や入り口に置いてあります。入るときに履き替えて、そして——みんなが忘れるのがここ——出るときにまた履き替えて、そこに置いてくること。トイレのスリッパのままリビングに戻ってしまうのは定番のやさしい失敗なので、ドアで一度確認すれば安心です。
手みやげを持っていく
訪問のときにちょっとしたものを持っていくのが習わしです。ホストへの贈り物を「手みやげ」と言います(旅先のおみやげも同じ考え方です)。大きくても高くてもなくて大丈夫。個包装のお菓子、おいしいお茶やコーヒー、母国の食べ物などがとても喜ばれます。冷蔵のいらない、みんなで分けられるものが無難で選びやすいです。
渡すのは、玄関ではなく、中に入ってみんなにあいさつしたあとで。両手で差し出し、「つまらないものですが」のようなひと言を添えます。こうした控えめな言い方はここではごく自然なもので、へりくだりすぎではありません。お店の袋に入っている場合は、袋から出して、包んだ品物そのものを手渡すのが丁寧です。
座る場所と、台所のこと
自分で席を選ばず、案内されるのを待ちましょう。お客さま用の「上座」があることが多く、ホストがそこへ導いてくれます。床の低いテーブルなら、正座はあらたまった座り方。ホストがくつろいだら、あぐらや横座りに崩してまったく問題ありませんし、ひと言たずねてもかまいません。
台所を手伝うことについて。あたたかい申し出はうれしいものですが、多くのホストはあなたにくつろいでもてなされてほしいと思っているので、断られたら無理強いしないこと。本当に助かるのは簡単なこと——料理をテーブルに運ぶ、あとで片づけを手伝うと申し出る、など。空気を読んで、「いいから座って」はそのままの意味に受け取りましょう。
お礼を言う——玄関で、そしてあとで
帰る時間になったら、玄関でホストにあたたかくお礼を。出るときの定番は「おじゃましました」。入るときのあいさつと対になる、過去形の締めくくりの言葉です。別れを急がないで。ドアでの少しの名残おしさも、儀式のうちです。
日本でのすてきなもうひと工夫が、あとでもう一度お礼を伝えること。その晩か翌日に、楽しかったこと、料理がおいしかったことを短いメッセージで送ると、とても喜ばれますし、ごく自然なふるまいです。訪問があなたにとって大切だったと、さりげなく伝わる小さな心づかいです。
たどり着くこと、そしてつながり続けること
スムーズな訪問の多くは、実は着く前のスマホの上で起きています。ホストはたいてい住所を送ってくれるので、それを地図アプリに入れて、わかりにくい最後の道をたどります。少し遅れそうなときは、黙って着くより、前もってひと言送るほうがずっと親切です。そして楽しい夜のあとには、これっきりにならないよう連絡先を交換したくなります。
地図も、ホストへの連絡も、チャットアプリで互いを追加することも——そのすべてが、ポケットの中で使える日本の電話番号とモバイルデータに支えられています。一日ぜんぶを、緊張ではなく気軽なものにしてくれる、静かな要です。
日本の回線を、いちばんラクに用意する
まだ日本の番号がないなら、eSIMがいちばんやさしい入り口です。在留カードが手元にあれば、手続きはおよそ十五分ほど。その日のうちに開通でき、すべてオンラインで完結します。お店に行く必要も、列に並ぶ必要もありません。
初めてのお呼ばれの前に整えておけば、当日は肩の力を抜いて行けます。住所は読み込み済み、ホストには連絡済み、連絡先もいつでも交換できる状態。あとはただ、お客さまであることを楽しむだけ——それがいちばん大事なことです。


