日本でバイリンガルの子どもを育てる:家庭の言語を大切に続けるには

更新: 2026-09-17

まず結論から

GetConnectedJapanのガイド、ミヤが自宅でノートパソコンのビデオ通話をしながら手を振っている姿。
遠くの家族にちょっと「こんにちは」を伝えるのは、家庭の言語を毎日の暮らしに残すいちばん手軽な方法のひとつです。

こんにちは、ミヤです。日本での新生活が落ち着くようにお手伝いしています。家で日本語以外の言語を話しているご家庭なら、子どもが保育園や学校で一日の大半を日本語で過ごすようになったとき、家庭の言語をどう続けていけばいいか迷うことがあるかもしれません。このガイドは学校選びではなく毎日の家庭生活がテーマで、ルールづくり、本、動画、地域のクラス、親戚とのつながりを取り上げます。家庭ごとに事情は違い、ただひとつの正解があるわけではありません。

要点をまとめると、だれがいつどの言語を話すかを大まかに決め、厳しくしすぎず気楽に続けること。絵本や歌、遊び、親戚との通話で、家庭の言語を楽しく役に立つものにすること。地域の図書館で本を探し、同じ言語を話す親どうしでつながること。そして子どもが日本語で答えるようになっても、それはとてもよくあることなので、あたたかく根気よく家庭の言語で話しかけ続けましょう。

家庭での言語のルールを決める

家庭の言語を使う場面を、シンプルで分かりやすいパターンにしておくと続けやすいという家庭は多いです。親それぞれが自分の言語で子どもに話しかける「一親一言語」を選ぶ家庭もあります。家では全員が家庭の言語を話し、日本語は保育園や学校、近所に任せる家庭もあります。夕食やお風呂の時間、週末の朝など、決まった時間を家庭の言語の時間にする方法もあります。

どの方法でも、守らせるルールというより、その家庭にとって自然に感じられる形のほうがうまくいくことが多いです。特にどちらかの親が日本語を母語としていたり、家庭の言語をまだ学んでいる途中だったりする場合は、無理のないやり方をパートナーと話し合いましょう。子どもの成長に合わせてルールを変えるのもまったく問題ありません。子どものことばの発達について気になることがあれば、お住まいの市区町村の保健センターやかかりつけの医師に相談してください。

家での読み聞かせ、歌、動画

家庭の言語での読み聞かせは、寝る前の数分だけでも始められる、いちばん手軽な習慣のひとつです。絵本やマンガ、歌、わらべうたは、日本での日常会話では耳にしにくい言葉に触れるきっかけになります。子どもに読む本を選ばせたり、お気に入りのお話を一緒に語り直したりすると、楽しく続けられます。大きな子なら、簡単な日記を書いたり、親戚にカードを書いたり、家庭の言語のレシピで料理をしたりするのもよいでしょう。

家庭の言語の動画や映画、音声のお話を取り入れると変化がつきます。特に一緒に見たり聞いたりして、あとで感想を話すと効果的です。ほかのメディアと同じように、家庭に合った視聴時間の決まりをつくっておくと安心です。家庭の言語の本やゲームを小さな棚や箱にまとめ、手に取りやすくしている家庭も多いです。ほかの家庭と本を交換すれば、新しく買い足さなくても楽しく入れ替えられます。

地域の図書館で本を探す

日本の公立図書館は住民なら無料で利用登録でき、通常は在留カードなど住所の分かるもので登録できます。多くの図書館には子ども向けのコーナーがあって定期的におはなし会があり、外国語の本の棚を置いているところもあります。どんな本があるかは自治体によって大きく違うので、どの言語の本があるか窓口で聞いてみましょう。

近くの図書館に本が少なくても、同じ市のほかの館から取り寄せてもらえることが多く、蔵書の多い中央図書館や県立図書館がある地域もあります。図書館で多言語のおはなし会が開かれたり、家族向けの活動をしている地域の国際交流協会を紹介してもらえたりすることもあります。お住まいの地域の外国人住民の家庭向けの支援については、市区町村の窓口や国際交流協会でも教えてもらえます。

週末のクラスと親どうしのつながり

日本の多くの地域で、同じ言語を話す親たちが、週末や放課後の継承語クラス、プレイグループ、読み聞かせの会を開いています。ボランティア中心の気軽な集まりであることが多く、公民館や教会、図書館、貸し会議室などで活動しています。子どもにとっては、家で同じ言語を話すほかの子どもに会うだけでも、その言語が自然で使う価値のあるものに感じられます。地域の国際交流協会や公民館、出身国の大使館や文化団体が、近くの活動を知っていることもあります。

オンラインや対面の親のグループは、本を貸し借りしたり、工夫を教え合ったり、遊び相手を見つけたりするのにも役立ちます。クラスは規模や雰囲気、費用がさまざまなので、参加する前に見学したり質問したりするのがおすすめです。近くに何もなければ、何家族かで公園や誰かの家に定期的に集まるだけでも十分です。子どもがその言語を楽しめることが目的なので、気軽に続けましょう。

海外の祖父母や家族とつながり続ける

母国の親戚は、子どもが家庭の言語を使ういちばんの動機になることが多いです。祖父母やおじ、おば、いとことの定期的なビデオ通話は、勉強ではなく本当に話したい相手を子どもに与えてくれます。小さな子どもには、長い通話より短くこまめな通話のほうが向いていることが多く、絵やおもちゃ、その日の出来事を見せると話すきっかけになります。時差を考えて、お互いに都合のよい時間を見つけましょう。

通話と通話のあいだは、メッセージアプリで音声メッセージや写真、短い動画を送れば、まだ字が書けない小さな子どもでも気軽にやりとりできます。祖父母がビデオ越しに寝る前のお話を読んだり、本や手紙を郵便で送ってくれたりするのも素敵です。帰省ができるときは、大きな刺激にもなります。毎週同じ曜日に電話するといったささやかな習慣でも、子どもが両方の家族とのつながりを感じる助けになります。

子どもが日本語ばかり話すようになったら

日本で暮らす子どもが日本語で答えるようになるのは、とてもよくあることです。特に保育園や学校で日本語を話す友だちと長い時間を過ごすようになると、そうなりがちです。これまでの取り組みがむだになったわけではなく、多くの家庭がこうした時期を経験しています。子どもは話す以上に、家庭の言語をずっとよく理解していることも多いです。叱ったり無理にさせたりすると、言語がつらい義務のように感じられてしまうので、避けたほうがよいでしょう。

代わりに、親は家庭の言語で話し続けたり、子どもが言ったことを家庭の言語でやさしく言い直したり、その言語で答えたくなるような遊び心のある質問をしたりできます。ゲームや料理、スポーツ、お気に入りのシリーズなど、子どもがもともと好きなことを家庭の言語でやってみるのもおすすめです。小さな場面を一緒に喜び、家庭の言語をあたたかい家族の時間の一部にしていきましょう。心配なことがあれば、かかりつけの医師や市区町村の保健センター、ほかの親に相談すると、家庭に合ったやり方が見つかりやすくなります。

家族との通話や家庭の言語の情報を、いつでも手元に

意外と見落としがちなのがここです。家庭の言語を続けるための多くのことが、今はスマートフォンで行われています。祖父母とのビデオ通話、家庭の言語のお話や動画、親のグループチャット、週末のクラスの連絡などは、公園でも図書館でも帰りの電車でも使える、日本の電話番号とデータがあってこそです。日本の番号があれば、保育園や学校、地域のグループからの連絡も受けやすくなります。用意はとても簡単で、在留カードでオンライン申し込み、簡単なeKYCで本人確認、eSIM対応の端末なら同じ日に、多くは15分ほどでつながります。

対象条件や手順は私たちの設定ガイドをご覧いただき、申し込む前にページで今の条件を確認してくださいね。ルールは気楽に、家の中を家族のお話や声でいっぱいにして、しばらく日本語が中心になっても焦らず見守りましょう。家庭の言語は、これからも分かち合っていける贈り物です。私がそばでお手伝いします。