日本でかかりつけ医を選ぶ:かかりつけ医とは何か、なぜ心強いのか
更新: 2026-09-13
まず結論から

こんにちは、ミヤです。日本に来てから自分のためにできるいちばん優しいことのひとつが、体調を崩す前に、地域のかかりつけ医をひとり決めておくことです。かかりつけ医とは、家の近くにいて、あなたのことを少しずつ知り、これまでの経過を把握し、何か調子がおかしいときにまず相談する家庭医のような存在です。難しいことも急ぐことも何もありません。近所のクリニックをひとつ選んで、同じ場所に通い続けるだけです。ここでは、それが何なのか、なぜ日本の仕組みがそっとそれを後押しするのか、そして信頼できる先生の見つけ方をご案内します。
かかりつけ医とは何か、毎回ちがう病院に行くのと何が違うのか
かかりつけ医とは、要するにあなたの「まず行く先生」です。多くは家の近くの一般内科のクリニックで、風邪や痛み、健康チェック、続いている症状、うまく言葉にできない小さな心配ごとまで、日常のことを何度も相談する場所です。名前のとおり「かかりつけ」、つまり自分がかかりつけている先生というのがそのままの意味で、その日いちばん近い所を毎回選ぶのではなく、あなたの体と背景を知ってくれるひとつのクリニックと関係を築いていくという考え方です。
その「継続」こそが違いです。毎回あたらしいクリニックに行くと、どの先生も初対面でゼロから始めることになります。かかりつけ医がいれば、過去の病気や飲んでいる薬、あなたにとっての「ふだんの状態」をすでに知っているので、変化に早く気づけて、あなたの実際の暮らしに合った助言をくれます。日本の医療は、こうした「まず相談する先」を持つことを促す作りになっていて、多くの長く住む人が早めにひとつのクリニックに落ち着くのもそのためです。
あなたの経過と、お薬の記録を持っていてくれる
かかりつけ医が役に立つ大きな理由は「記憶」です。先生とあなたの記憶が一緒に積み重なっていきます。何回か通ううちに、かかりつけ医はあなたの健康の全体像をつかんでいきます。これまでの病気、アレルギー、検査の結果、以前の治療にどう反応したか。だから毎回いちばん最初から説明し直す必要がなく、文脈がある分だけ、より安全で、よりあなたに合った判断をしてくれます。
これは、あなた自身がお薬手帳を続けているとさらにうまくいきます。お薬手帳は、処方のたびに薬局が記録してくれる小さな手帳で、今はデジタル版を使う人も増えています。診察のときに持っていけば、先生も薬剤師も、あなたが飲んでいるものをすべて見られて、相性のよくない組み合わせを避けられます。ここでは医療上の助言はしませんので、具体的なことはクリニックや薬剤師に従ってください。ただ、この記録をきちんと続けることは、あとで効いてくるいちばん簡単な習慣のひとつです。
大きな病院への紹介と、繰り返しの処方
かかりつけ医は、その先の仕組みへの入り口でもあります。専門医や大きな病院が必要なときには、あなたの経過を引き継ぐ紹介状(しょうかいじょう)を書いてくれるので、次の先生も白紙からではなく、事情を分かった状態で始められます。日本では、緊急でない場合はこの流れをたどることが基本になっていて、あなたを知っているかかりつけ医がいると、この受け渡しがなめらかになります。費用の仕組みにはここでは触れません。実際の紹介の流れはクリニックが説明してくれます。
同じ関係は、続けていく治療もずっと楽にしてくれます。血圧やアレルギーなど、定期的な経過観察が必要な慢性の症状では、時間をかけてあなたを診てくれる先生なら、無理なく治療を調整し、あなたに合ったリズムで繰り返しの処方を用意してくれます。季節ごとに知らない先生と一から話し直すのではなく、安定した、慣れた管理が受けられます。ご自身の症状や薬について具体的なことは、いつも先生の指示と公式の案内に従ってください。
家の近くで見つける、そして信頼できる人に落ち着く
住んでいる場所の近くから探し始めましょう。かかりつけ医は、歩いて行けるか少しの移動で行ける距離にあってこそ役に立ちます。実際に通えるからです。日常のいちばん幅広い相談を受けてくれて、必要なときには次へ案内してくれる、近所の内科クリニックを探すとよいでしょう。市区町村の役所は本当に頼りになる存在で、多くがクリニックの一覧や地域の健康情報を出していますし、英語や他の言語を話せるスタッフがいる場所を教えてくれるところもあります。行く前に電話して、どんな言語に対応しているか尋ねてもまったく問題ありません。
そして、少し時間をかけてください。最初の何回かの診察で、説明のしかた、話をちゃんと聞いてもらえていると感じるか、受付や近くの薬局の居心地はどうかを見てみましょう。ひとつ試してみて、合わなければ変えてもいいのです。初日から完璧に決めることより、信頼できる先生に落ち着くことのほうが大切です。しっくりくる場所が見つかったら、そこに通い続けてください。それが、クリニックをあなたのかかりつけ医に変えていきます。
まずつながる、そのあとは全部スマホで
ここまでを実際に結びつけているのは、ほとんどがスマホです。近くのクリニックを探す、区の健康ページを読む、診療時間を確認する、予約を取る、クリニックの電話やアプリで再診や処方を管理する。そのすべてに、日本の電話番号とモバイルデータが要ります。カフェのwifiを探しながら病院を決めようとするのは、まさに避けてほしい大変さです。
だから私は、新しく来た人には早めにつながってもらいます。楽天モバイルなら在留カードだけで申し込めて、スマホがeSIMに対応していれば、店舗に行かなくても15分ほどで使い始められることも多いです。申し込む前に最新の条件は公式ページで確認してくださいね。モバイルの部分は私が手伝います。そうすれば、家の近くのクリニックを見つけて、かかりつけ医とやり取りを続けることが、ポケットの中でできるようになります。


