日本で持病の治療を続ける:処方箋、継続処方、おくすり手帳

更新: 2026-09-19

まず結論から

GetConnectedJapanのガイド、ミヤが日本の薬局のカウンターでほほ笑んでいる。
新しい国で治療を続けるのは、書類と習慣の話がほとんどです。どちらも私がご案内しますね。

こんにちは、ミヤです。日本での新生活が落ち着くようにお手伝いしています。継続して飲んでいるお薬がある方にまずお伝えしたいのは、日本の治療は窓口がひとつではなく二つに分かれている、ということです。治療を引き継いでくれるクリニックを見つけ、母国から持ち出せた記録と成分名を持って受診すると、医師が処方箋を書いてくれます。その処方箋を、たいていは歩いてすぐの調剤薬局へ持って行くと、薬剤師が薬を用意し、おくすり手帳を見せてくださいと言われます。一度にどれくらい出るかは医師の判断で、状況によって変わりますから、旅行の予定は早めに相談してください。ここに書くのは手続きの話で、医学的な助言ではありません。判断は必ず医師と薬剤師に委ねてくださいね。

母国から持ってくるもの

クリニックは、こちらが何も渡さなければゼロから始めることになります。出国の前に、あるいは来日後のメールでもかまいませんので、かかっていた先生に書面のまとめをお願いしてください。診断名、治療を始めた時期、これまで試して続けたものとやめたもの、そして直近の検査結果を、日付と単位が印字された形で。多くのクリニックでは英語が読めますから、別の言語の記録しかない場合は、原本よりも英訳のほうがずっと役に立ちます。紙だけでなくスマホにも保存しておきましょう。必要になるのは、たいてい家に置いてきたほうの一枚です。これは形式的な準備ではなく、医師が最初からやり直すのではなく続けて診るためのものです。

いちばん役に立つのは、飲んでいるものの成分名です。商品名は国ごとのもので、長年使ってきた製品が日本ではまったく別の名前で売られていたり、そもそもなかったりします。その一方で、同じ有効成分が別の名前で棚に並んでいることもあります。パッケージに印字されているとおりに、成分名(一般名)と含量を書き出し、箱と説明書を写真に撮って、その一覧を初診に持って行ってください。成分が読めれば、医師は日本で手に入るもので組み立てられます。外国の商品名だけを渡された医師は推測するしかなく、検査からやり直すことになりかねません。

到着してから受診できるまでの空白も見込んでおいてください。手持ちの薬を国境を越えて持ち込むことには、それ専用の規則と書類があり、この記事とは別の話になります。空港で慌てないよう、出発のずっと前に調べておきましょう。日本に着いてからは、まったく同じ製品はないかもしれない、医師が同じものではなく相当するものを提案するかもしれない、と考えておくと安心です。それはごく普通のことです。ただ、残りが少なくなった月ではなく、初診のうちに話しておきたい相談ではあります。

治療を引き継いでくれるクリニックを探す

継続的な治療でまず向かいたいのは、大きな病院よりも、近所の小さなクリニックです。クリニックは通い続ける患者さんを前提に作られていて、毎回同じ先生が診てくれますし、紹介がなくても受診できるのが普通です。大きな病院は逆で、クリニックからの紹介状を求めるところが多く、紹介状なしで行くと通常の費用に加えて別の負担が発生します。金額は病院が定めています。長く付き合う病気の入口になるのは内科で、看板には「内科」と、英語が併記されていることもよくあります。専門の科が必要な状態なら、クリニックのほうから紹介してくれます。

初診には、健康保険証と記録、そして成分名の一覧を持って行きましょう。持病、アレルギー、いま飲んでいるものを書く初診票を渡されます。受付でも、そして診察室で医師にも、すでに治療を受けていてその続きをお願いしたい、とはっきり伝えてください。この一言で診察の形が変わります。新しい不調の相談ではなく治療の継続なのだと伝わり、何を、どれくらいの期間飲んでいて、直近の検査値はどうだったか、という本当に必要な質問が出てくるようになります。

最初の処方が思ったより短くても、驚かないでください。初めて会う医師は、落ち着いた間隔にする前に血液検査やもう一度の測定を見たいと考えることが多く、短めの処方はそのための方法です。状態が安定してくれば、間隔はたいてい延びていきます。もうひとつ、初診のうちに聞いておくとよいのは、この病気をこのクリニックで長く診てもらえるのか、それとも病院の専門科に任せたい考えなのか、ということです。あとから知るより、最初の月に分かっているほうがずっと楽です。

処方箋と、クリニックに薬がない理由

日本のクリニックの多くは、そもそも薬を渡しません。処方と調剤は意図的に分けられていて、窓口で診察の費用を払ったあとに受け取るのは、印字された処方箋です。薬そのものは薬局で受け取り、支払いもそちらで別に行います。クリニックを出て、家に着いてから、かばんの中の紙が領収書ではないと気づく。これは新しく来た方が本当によくやることです。建物を出る前に、渡されたものが何かを確かめてください。近くの調剤薬局が通りから見て分かりにくければ、受付で場所を聞いておきましょう。

処方箋はいつまでも使えるわけではありません。発行された日から数えて短い有効期間があり、その決まりは処方箋そのものに印字されています。過ぎてしまうと薬局では受け付けられず、クリニックに戻ってもう一度診察の費用を払うことになります。実際的な習慣としては、その日のうちに薬局へ歩いていくこと。どうしても難しいときは、あとから紙をにらむのではなく、クリニックの窓口を離れる前にどうすればよいか聞いておいてください。

何度か使えるように書かれた処方箋もあります。状態が安定している患者さんには、医師が用紙の欄にチェックを入れた繰り返し使える形の処方箋を出すことがあり、その場合は毎回受診しなくても、決められた間隔で薬局が調剤してくれます。上限は処方箋に印字されていて、次にいつ受診が必要かは薬剤師が教えてくれます。自分の状態に向くかどうかは完全に医師の判断ですから、聞いてみてください。それまでは、処方箋は折り目や書き込みをつけずに保管しましょう。薬局がそれを見て仕事をする書類で、メモ用紙ではありません。

調剤薬局で受け取る

調剤薬局はクリニックの周りに集まっていて、道路を挟んで真向かいということもよくあります。いちばん近い一軒が便利な既定路線ですが、処方箋はその薬局に縛られていません。処方箋を扱う薬局であれば、自宅やいつもの駅のそばの薬局に持って行ってもかまいません。クリニックが遠いときには覚えておくと助かります。カウンターでは、処方箋と保険証、おくすり手帳をまとめて出します。その薬局を初めて使うときは、アレルギーやほかに飲んでいるもの、そのほか必要なことを書く問診票を記入します。あとは座って、名前か番号が呼ばれるのを待ちます。

受け渡しは、カウンター越しに袋を渡すだけの場面ではありません。薬剤師が、何を受け取ったのか、いつ飲むのかを順に説明してくれますし、前回からの調子を聞いてくれることも多いです。診察で聞きそびれたことを尋ねるのは、ここです。それこそが薬剤師の仕事で、たいてい時間を惜しまず答えてくれます。日本語に自信がなければ、質問をあらかじめ書いておくか、翻訳アプリに打ち込んで見せてください。説明書きを英語で印刷できる薬局も多いので、対応しているか聞いてみる価値があります。

見込んでおきたいのは在庫です。あまり一般的でない薬は棚にないことがあり、その場合は薬局が取り寄せて、たいていは翌営業日にまた来てくださいと案内されるか、まず一部を渡して残りは入荷後、という形になります。薬局の営業時間も薬局のもので、思ったより早く閉まることがあります。夕方遅い診察のあと、処方箋を手に閉まった扉の前に立つことにもなりかねません。一軒の薬局を決めて使い続ける、いわゆる「かかりつけ薬局」にすると、これまでの経過を分かってもらえ、在庫も気にかけてもらえ、複数の医師の処方が互いに見えていない状況にも気づいてもらえます。

おくすり手帳とジェネリック

おくすり手帳は、薬局でもらえる小さな冊子で、薬を受け取るたびに印字されたシールが貼られていきます。事務的な習慣のように見えますが、そうではありません。クリニックの先生に見えているのは自分が出した処方だけです。歯科も、皮膚科も、旅先で一度だけ行った診療所も、それぞれ自分の分しか見ていません。あなたが飲んでいるものが一か所に並ぶのは、この手帳だけです。だからこそ薬剤師は、ほかの誰にも見えない飲み合わせや重複に気づけます。毎回必ず聞かれるのはそのためです。持って行って、聞かれたら出してくださいね。

引き出しにしまわず、保険証と一緒に持ち歩きましょう。あなたを知らない病院に運ばれたときや、災害で避難することになったとき、スタッフが最初に知りたいことにその冊子が答えてくれます。デジタル版も増えています。薬局が表示するコードをアプリで読み取ると、履歴が紙ではなくスマホにたまっていく仕組みです。アプリはいろいろありますから、その薬局がどれに対応しているかカウンターで聞いてみてください。使い勝手に慣れるまでは、紙の手帳も並行して続けておくと安心です。

ジェネリック(後発医薬品)についても尋ねられます。医師の処方箋で変更が認められていれば、薬剤師が、有効成分は同じで製造元の違うものを案内してくれます。選ぶのはあなたです。どちらがよいかは遠慮なく伝えてください。いま飲んでいるものをそのまま続けたいなら、そう言えば記録に残してもらえます。実際的な注意をひとつ。成分が同じでも、製造元が違えば錠剤の色や形、包装が変わることがあります。見た目ではなく成分名で自分の薬を把握しておきたいのは、そのためでもあります。

再診、旅行、そしてつながりを保つ回線

一度にどれくらいの期間が処方されるかは、病気によって、状態の落ち着き具合によって、そして医師の判断によって変わります。ここで示せる共通の日数はなく、頼れるのは主治医の答えだけです。思い込まずに直接聞いてください。そして旅行の前にもう一度聞いてください。出発日から逆算し、直前の週ではなく余裕をもって受診を予約し、どれくらいの期間、どこへ行くのかを医師に伝えましょう。滞在先で足りなくなったらどうすればよいかも聞いておき、飲んでいるものは元の包装のまま手荷物に入れ、おくすり手帳も一緒に持ち、入る国の規則も確認しておきます。

そして今、この流れのほとんどがスマホを通ります。クリニックは自前の予約ページで再診を受け付け、順番が近づくと番号を知らせて家を出る頃合いを教えてくれます。薬局は取り寄せた薬が届いたら連絡をくれますし、処方箋を先に送っておけば着いた頃には用意できている、という仕組みのところもあります。おくすり手帳そのものも着実にアプリへ移りつつあります。そのどれもが、日本の携帯番号であなたを登録します。申し込みがそこで止まってしまう人が本当に多いのです。用意は思ったより簡単で、在留カードを使ってオンラインで申し込み、eSIM対応のスマホなら当日中につながることも多く、だいたい十五分ほどで使い始められます。

対象条件と手順は私たちの設定ガイドをご覧いただき、申し込む前にページで最新の条件を確認してください。番号が用意できれば、鎖はつながったままです。予約の知らせが届き、薬局から入荷の連絡が来て、手帳はポケットの中で一緒に移動してくれます。ここまで書いたのは仕組みの話であって、あなたの治療の話ではありません。治療については、そのつど医師と薬剤師に聞いてくださいね。書類まわりでこんがらがったら、いつでも声をかけてください。