海外から日本へ取り寄せるとき:通関・関税・配達のはなし

更新: 2026-09-20

まずはひとことで

日本の郵便局の荷物カウンターに立つミヤ。
こんにちは、ミヤです。「母国から送った箱がまだ税関にある」という相談を、これまでたくさん一緒に解いてきました。

こんにちは、ミヤです。よくいただく質問のひとつが、「母国のお店で注文した荷物が、お店の言っていた日数よりずっと遅れているのはなぜ?」というもの。答えを短く言うと、海外から日本に送られてくるものはすべて「輸入」にあたり、どの荷物も配達員さんの手に渡る前に税関へ申告されるからです。ほとんどの場合、それは裏側で静かに進み、あなたが気づくことはありません。

でもときどき、税関があなたに確認を求めることがあります。中身と支払った金額の確認だったり、関税と消費税を配達の前や配達時にお支払いいただく形だったり。ルールも税率も基準額も税関が定めていて、変わることもあります。だからこの記事は「数字を知るためのもの」ではなく「流れをつかむための地図」として読んでください。実際の金額や条件は、税関が公表している案内と、配送業者から届くお知らせで確認してくださいね。これは一般的な情報で、法律のアドバイスではありません。

日本に着いたあと、荷物に起きていること

荷物は日本に着くと、配達トラックに直行するのではなく、まず国際郵便や国際貨物の仕分け施設に入ります。そこで、送り主が添付した書類をもとに税関へ申告されます。中身・数量・価格・通貨、そして購入品なのか贈りものなのかを書いた税関告知書やインボイスですね。税関はその申告を確認し、大多数の荷物は書類だけで通関していきます。

一方で、もう少し詳しく見るために取り置かれる荷物もあります。理由は、品目の説明が大ざっぱすぎて分類できない場合(「サンプル」「ギフト」「小物」は典型です)、申告された価格が中身と明らかに合わない場合、あるいは追加の確認が必要な区分の品物である場合などです。その疑問が解けるまで、荷物はただ待つことになります。追跡が数日「通関手続中」のままでも、荷物が行方不明になったわけではありません。

通関が終わると荷物は国内の配送事業者に引き渡され、いつもどおりの追跡更新や配達時間帯のお知らせが届きはじめます。お支払いが必要な場合、玄関先で受け取るときに支払う仕組みの事業者もあれば、配達日時を決める前に事前の入金をお願いする事業者もあります。どちらになるかは、あなたに届くお知らせに書かれています。

支払いが発生する荷物と、しない荷物があるわけ

輸入した荷物にかかるものは、大きく分けてふたつあります。品物が何であり、どう分類されるかで決まる関税と、輸入した品物にかかる消費税です。さらに、通関を代行してくれる事業者が、独自の通関手数料や取扱手数料を設けていることもあります。ここで私があえて金額を書かないのは、税率も基準額も、少額の荷物の扱い方も、すべて税関が定めて公表・更新しているからです。

だから、見た目が似た箱でも扱いが変わります。基準額の線を挟んで反対側にあることもあれば、品目の区分が違うこともあり、自分で使う量なのか商用とみなされる量なのかで判断が分かれることもあります。送料や保険料が評価される価格に含まれることもあります。また海外のお店の中には、購入手続きの時点で税額の見積もりをあらかじめ受け取っておく仕組みを使っているところもあり、その場合は玄関先での支払いは発生しません。たいていは注文確認のページにその旨がはっきり書かれています。

お支払いが必要なときは、郵便受けに入る用紙、SMS、配送事業者のアプリなどでお知らせが届き、何をいくら、どう支払うかが示されます。早めに動くのが得策です。未払いのままの荷物は保管され、最終的に送り主へ返送されることがあるからです。注文確認とお店のインボイスはとっておいてください。金額に疑問があるとき、事業者や税関に問い合わせるのに必要なのは、まさにその書類です。

「ご注文内容の確認」という連絡が来たら

通関を扱う事業者は、あなたの代理人として申告を行うため、直接あなたに連絡してくることがよくあります。中身、実際に支払った金額と通貨、個人で使うものなのか転売するものなのか、そして場合によっては注文確認や決済画面の写しを求められます。これは日常的な手続きで、何かまずいことが起きたサインではありません。

回答は正確に。価格を低く書きたい気持ちは抑えてください。申告はあなたを輸入者として行われるもので、責任を負うのはあなただからです。具体的でわかりやすい説明がとても役に立ちます。それが何なのか、素材が関係する品なら何でできているのか、いくつあるのか、単価はいくらか。区分によっては、追加の書類や、代理で通関することへのあなたの同意が必要になることもあります。

返信は早めに。こうした問い合わせにはたいてい期限があり、過ぎると荷物が保留になったり返送されたりします。何を聞かれているのかよくわからないときは、箱の中のどの品目についての質問なのかを事業者に確かめて構いませんし、送り主がインボイスを付け忘れていたならお店に再発行を頼みましょう。多くの場合、その日のうちに明確に答えるだけで、荷物はまた動きはじめます。

規制されているもの、許可が必要なもの

海外で買えるものが、そのまま日本に送れるとはかぎりません。輸入そのものが禁止されているもの、許可や検査、事前の手続きを経ないと引き渡されないもの、ひとりあたりの数量に上限があるものがあります。来日して間もない方がつまずきやすいのは、一部の食品や農産物、植物や種子、肉類や乳製品、一部の医薬品やサプリメント、武器に見える形のものといったあたりです。最新の一覧と手続きは、税関や所管の省庁が公表しています。

いちばん強くお伝えしたいのは医薬品です。自分で使う薬でも、種類や数量によっては事前の手続きが必要になることがありますし、母国では自由に売られている成分が、日本では規制対象ということもあります。まとめ買いしたサプリメントや化粧品も同じです。注文する前に調べておくほうが、保税倉庫に止まっている箱について後からやり取りするより、ずっとラクですよ。

必要な手続きを欠いたまま規制品が届いてしまうと、保留・返送・廃棄になることがあり、海外のお店が必ず返金してくれるとはかぎりません。迷ったら、注文する前に税関が公表している案内を調べるか、税関に問い合わせてみてください。聞くだけなら何も失いません。そしてこの記事は、法律のアドバイスではなく全体像をつかむためのものとして読んでくださいね。個別のケースは、税関にしか確認できない細部で変わることがあります。

宛名・住所を正しく書く — 転送サービスを使う場合も

通関は「受取人は実在する住所にいる実在の人」という前提で進みます。だからお名前は、在留カードやパスポートに書かれているとおりに、同じつづりで、名と姓の並びもそのまま書いてください。事業者や税関から本人確認を求められたとき、ラベルの名前と書類が一致している必要があります。愛称やイニシャル、省略形は、静かに遅れを生む原因になります。

住所は、送り主の国のフォームが求める並び順に従って構いませんが、日本側の要素はすべて残してください。郵便番号、都道府県、市区町村、丁目・番地・号、そして建物名と部屋番号です。いちばん多い抜け落ちが部屋番号で、大きな建物あてに部屋番号なしで届いた荷物は止まってしまうことがあります。海外のフォームの住所欄が短いときは、建物名を削るのではなく、1行目と2行目に分けて書きましょう。

そもそも日本に発送してくれないお店もあり、そのために転送サービスを使う人がいます。海外の住所を用意してもらい、お店はそこへ配達し、サービスがあなたへ送り直す仕組みですね。基本的に荷物はあなたの名前で日本に輸入されることになるので、ここまでの話はすべてそのまま当てはまります。申告のことも、関税や税金のことも、規制品のルールもです。そのサービスが何を転送し、何を転送しないのかは規約で確認を。そして申告内容の責任は、あなたに残ることを覚えておいてください。

連絡がつくこと、それが荷物を止めない鍵

ここまでのすべてのステップに共通しているものがあります。誰かがあなたに連絡できること、です。税関からの確認、支払いのお知らせ、配達時間帯の連絡、再配達の依頼。どれも送り状に書かれた電話番号あてに、SMSや電話、事業者のアプリで届きます。日本で使える電話番号が生きていることが、荷物を棚で待たせずに動かしつづける、まさにその鍵なんです。

だから私は、来日したばかりの方のお手伝いとして、まず日本の電話番号とデータ通信を整えることをおすすめしています。楽天モバイルなら在留カードが手元にあればオンラインで申し込めて、お使いのスマホが eSIM に対応していれば、その日のうちに開通することが多いです。申し込みを終えてからおおよそ15分ほどで、お店に行く必要もありません。手順は当サイトの設定ガイドで一歩ずつ案内していますし、申し込む前に公式のキャンペーンページで最新の条件を確認してくださいね。そうすれば、次に母国から届く箱は、何ごともなくあなたのところへたどり着けます。